2023.12.17
ジュニアアスリートをマッサージするのに必要な資格とは?
ジュニアアスリートのパフォーマンス向上、ケガや痛みの予防には適切なマッサージが欠かせません。しか...
お役立ち情報
こんにちは。
レエールSCTS代表の廣谷です。
今回、スポーツ整体の授業について解説をします。
整体のスクールって、どんなことが学べると思いますか?
実技の他に、解剖学や症状などをイメージすると思いますが、ほとんどの方が実技がメインで何度も練習して技術を習得すると思っていたりしませんか?
実は、当スクールは違うのです。
数年前までは、当スクールも同じような形で指導していましたが、ここ数年は、整体師と言ってもいっぱいいらっしゃるので、お客さまもどこに行ったらいいのかわからないとか、リラクゼーション系のようなところが多く、痛みを少しでもなくしたいと思っても、どこに行けばいいのかわからない。
そんな声が色々と聞こえていました。
また、スクールを卒業された方からも、「○○のような症状の方に、どのようにしたらよいのでしょうか?」と言う質問を頂くようになりました。
やはり技術や知識だけではやっていけないのかも?と感じ始めました。
そこで工夫したのがここです!
当たり前のことですが、技術や知識を思えても、実際、現場でお客さまを目の前にすると、どうしたらいいのかわからない人が多いのです。
だから、現場ではどのような流れで施術して説明をして、次の予約までつないでいるのかを考えてみました。
すると、まずは問診ですよね?
この問診が上手くできないと気づいたのです。ほとんどの受講生が何を聞いたらいいのか?と迷うので、聞くことが中途半端なまま施術に入ろうとします。
いやいや、それは違うな。。。
一連の流れとして教えて行かないと、色々な技術や知識をインプットされていても、いざと言う時にその知識が点であるだけなので、線にしなければ施術が出来ないなと感じました。
まずは指導するためには、現場でどのような流れで自分は行っているかを考えて、教え方を変えました。
腰が痛い、とか膝が痛いと言われても、それだけではどこがどうなっているのかわからないことがほとんどです。
問診の質を上げることも大事ですが、次に重要な事はボディチェックです。
どの動きで、どこが悪いのか?それを実際に、お客さまにしていただき、原因を絞り込むことが次に大事だとわかりました。
ということは、カラダを診る力がないと、お客さまは痛い部位や箇所だけしか言ってくれません。他に原因があると誰も言ってくれないからこそ、整体師として体の不具合を見抜かなければなりません。
特にアスリートをサポートしたいと考えている方はなおさらです。
ケガをしないカラダつくりがアスリートには必要な事ですし、パフォーマンスアップが出来ればと言う願望が常にあります。
ケガをしないカラダつくりってどうすればいいと思いますか?
やはりそれはカラダを診る力を付けて、少しの動きのおかしいところ、体を触っていつもと違うところを見抜き、このままだとどこにストレスが掛かってしまうのか?等が考えれるようになる必要があります。
痛みの原因がある程度特定できれば、次のようやく整体の施術に入ります。
要するに原因を仮説として考えて、それを整体で確認するという作業に入ります。
ということは、どんなテクニックをするのか?も大事ですが、どこを施術するのか?藻大事な要素です。それを見極めるために、授業では徹底的に問診と、カラダを診る力を身につけるためにボディチェックで動きの確認をしてもらいます。
原因がわからないまま、施術をマニュアル通りで行っても、反応がなかったら、次にどうしたらいいのかわからなくなると思います。
だから問診とボディチェックで仮説を立て、施術で確認。
これを施術のPDCAと呼んでいます。
仕事をされている方なら、PDCAサイクルはご存知だと思いますが、整体も同じだと考えているので、授業はこのスタイルが出来るように指導しています。
痛みが1回でゼロのなるなら問題はありませんが、痛みがゼロにならない場合は、次に来ていただく必要があります。
その時に大事なのが「説明」です。
最後に何を言うのか?でお客さまはまた来よう!と思うのか、もう2度と来たくない!と思うのかは施術のレベルだけではなく、最後の説明でも評価されています。
授業では良く言っているのが「フトレバカチの法則」と呼んでいますが、お客さまが来店する要因となるのは「痛み」ではなく「痛みによる不安」だという事です。
その不安を取り除くことが大事だとして、「不を取れば価値になる」と言う意味で「フトレバカチの法則」と呼んでいます。
じゃあ、最後に何を言えばいいのか?
案外、わかっていませんよ。
もちろん基礎的な実技や知識は当然のことですが、新規のお客さまが来られて、何を聞いて、何を確認して、どんな施術を、どこにするのか。そして最後に何を伝えるのか、何を伝えないといけないのかを、色々な症状の色々なパターンとして教えています。
大きく分けると「腰痛」「膝痛」「肩痛」です。
腰痛と言ってもぎっくり腰を繰り返している人や、腰椎分離症などの人では原因が違います。ジャンパー膝やランナー膝のような膝痛も原因が違います。
痛みは同じでも、来週に試合があるから出れるのか?と言う不安の方もいらっしゃれば、このまま競技を続けていけるのか?などの不安を抱えている人では、最後の説明も違います。
またアスリートと一般人でも症状も不安も違います。
私自身は整体師として26年です。
色々な痛みも見てきましたし、アスリートや一般人など色々な人も見てみました。だから授業ではできり限り、実際のお客さまを想定して、一連の流れで指導しています!