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ジュニアアスリートをマッサージするのに必要な資格とは?
スポーツ整体 2023.12.17

ジュニアアスリートをマッサージするのに必要な資格とは?

ジュニアアスリートのパフォーマンス向上、ケガや痛みの予防には適切なマッサージが欠かせません。しかし、子ども達のケアを行う際には特別な注意が必要で、適切な資格が求められることが多いです。この記事では、ジュニアアスリートにマッサージを提供するために必要な資格や、その取得方法について解説します。資格を持つことで、安全かつ効果的なケアを提供することが可能となり、アスリートの信頼も得られるでしょう。

もうマッサージは大人だけのものではなく、子どものためになる時代が来るかも?

マッサージするのには資格が必要?

マッサージを行う際には、施術者に求められる資格や知識があります。特に、ジュニアスポーツマッサージは子どもたちの成長期の体に対する理解が必要とされ、適切な手技が求められる分野です。日本では、あん摩マッサージ指圧師やの国家資格を持つことがプロとして活動するための基本条件となります。しかし、家庭内での簡単なマッサージを行う分には資格は必須ではありません。

ジュニアアスリートの体(特に小学高学年生から中学生ぐらい)は成長過程にあり、専門的な知識が必要とされるため、スポーツマッサージを学ぶ際には解剖学や生理学、スポーツ傷害などに関する深い理解が不可欠です。

また、ケガや痛みの予防や、トレーニングに関する知識も、ジュニアアスリートをサポートする上では重要です。

資格のない人が「マッサージ」と名乗って施術を行う場合、法律に触れていますので、マッサージ師のプロとしての道を目指すならば、適切な教育機関で学び、国家試験の合格を目指すことが重要です。

資格取得には多くの時間と努力が必要ですが、ジュニアアスリートの健康を支える専門家として、その価値は計り知れません。

ジュニアアスリートにマッサージが必要な理由

ジュニアアスリートの体はまだ発達途中であり、過度な練習や競技による負担がケガや痛みのリスクを高めることがあります。マッサージは筋肉の緊張を和らげ、血行を促進し、疲労回復を助ける効果があるため、ジュニアアスリートの体調管理には欠かせません。

また、成長期における正しい体の使い方を学ぶ上で、マッサージを通じて自身の体を知ることは大切です。資格を持った専門のスポーツマッサージ師によるケアは、ケガや痛みの予防だけでなく、パフォーマンス向上にも大きく影響します。

それに、ジュニア期特有の痛みがあります。

膝のお皿の下が痛い「オスグッド病」や、かかとの後ろが痛くなる「シーバー病」など、まだ子どもの場合は、大人と違って骨が柔らかい部分が多く、練習を過度にし過ぎると、骨が剥がれてしまうような症状があります。

競技レベルや、意識レベルが高い子どもほど、練習以外にも体を動かしたりしていることが多く、気が付いた時には痛い。

練習量だけでは予防ができないからこそ、専門的な施術家が必要になります。

当スクールに併設の「レエール スポーツコンディショニング ラボ」には、足や膝、腰、肩などを痛めた小学4年生ぐらいから、遠方からわざわざ来てくれています。

ジュニア期特有の痛みは、予防するしか方法がないのですが、結局、痛みが出てからしか来てくれないので、最近では、ジュニアの保護者向けにやり方を指導しています。

ジュニアアスリートをサポートする仕事、資格

ジュニアアスリートのサポート

ジュニアアスリートをサポートするためには、専門的な知識と技術が必要です。ただ、専門的な資格はあまりなく、下記に挙げた資格を取得して活動されている方が多いと思います。

  • ジュニアアスリートトレーナー
  • 柔道整復師
  • NSCA-CPT

主なジュニアアスリートをサポートする資格になりますが、それぞれの仕事、資格について詳しく解説していきます。

ジュニアアスリートトレーナー

成長期に当たるジュニアアスリートの場合は、子どもから大人への移行期に入りますので、体だけではなく、心もサポートも必要になります。

当スクールのジュニアアスリートトレーナーは、フィジカルとメンタルの両面からのサポートが可能で、ケガや痛みを予防するための知識や技術として、スポーツ整体を学びます。

また成長期は、体だけではなく運動能力も一気に高まる時期なので、パフォーマンスアップのために、神経系などを高める知識や技術を身につけ、子どもたちの個別サポートから、グループ指導を行います。

ジュニアアスリートトレーナーコースの詳細はこちら

柔道整復師

柔道整復師は国家資格になりますので、専門学校や大学に通って資格を取得します。

基礎医学などの知識から、骨折・脱臼・捻挫などの施術テクニック、また電気などをあてる物理療法などを学び、接骨院や介護施設などで活動しています。

スポーツをしている人たちには、ケガをした後の、競技復帰までのコンディションを担当しています。

接骨院では保険診療を行っていますのでジュニアアスリートの怪我や痛みなら、まずは接骨院に行く人も多いのではないでしょうか?

柔道整復師の詳細はこちら

NSCA-CPT(パーソナルトレーナー)

成長期は身長が驚くほど急速に伸び始めます。それに合わせて筋力アップも必要になる時期です。

NSCA-CPTはパーソナルトレーナーの資格になりますが、トレーニングを専門としたジュニアアスリートトレーナーとして活躍できます。主に、子どもの体の状態を把握し、トレーニングメニューを作成し、マンツーマンでトレーニング指導を行うことができます。

ジュニアチームの場合は、練習時に全員で同じようなトレーニングをしていることが多いですが、マンツーマンのトレーニングを得意とするため、より競技レベル、意識レベルが高い子ども達、その保護者の方が、ジュニア専用のパーソナルトレーナーを探しています。

パーソナルトレーナーコースの詳細はこちら

取得する資格によって、学ぶ知識や技術は違いますが、ジュニアアスリートの場合は、ケガや痛みを予防することが一番の役割でもあり、仕事でもあります。

そのためには、時には保護者の方に知識や技術を提供し、自宅でもケアをしていただいたり、トレーニングなどを管理していただくような共同作業も必要になる場合があります。

そのためには、保護者の方とのコミュニケーション力も身につける必要があります。

私自身、ジュニアをサポートして20年弱になりますが、ジュニアの保護者向けにセミナーなども開催し、保護者と一緒に子どもたちのサポートも行っております。

また最近では、ZOOMなどのオンラインツールが定着し、ジュニアのチームからのオンラインセミナーの依頼や、オンラインでのサポートも増えてきました。

ジュニアスポーツマッサージのやり方

ジュニアにスポーツマッサージを行うには、特に下記のことに注意してください。

  • 急性期の痛み
  • 皮膚、筋肉が敏感

この2点から解説します。

急性期の痛みの場合

急性期の痛みとは、ケガや痛みが出てから、症状にもよりますが3~4日は患部をマッサージすることは絶対にやってはいけません。スポーツマッサージを患部に行うことで、悪化させる場合があります。

急性期の痛みの場合は、RICE処置と言って「R:Rest=安静」「I:Icing=冷却」「C:Compression=圧迫」「E:Elevation=挙上」が必要になります。

ケガや痛みの状況によって、3~4日だけではなく、もう少し患部をほぐすことができない場合がありますので注意してください。

皮膚、筋肉が敏感な場合

大人よりも子どもの方が、皮膚や筋肉が敏感な子がいますので、痛がったり、くすぐったがったりしますので注意が必要です。我慢させながら受けさせても、筋肉は力が入ったままなので、スポーツマッサージの効果は期待できません。

そのような敏感な子の場合は、ゆっくりとした圧や、広い面でほぐしてあげるようにすると大丈夫な場合もあります。

この2点に注意しながら、実際にジュニアアスリートにスポーツマッサージを行います。特に日々練習を疲れている子どもには、練習後や、土日、ハードに練習や試合等で疲れている時にスポーツマッサージをする方が、本人が体の軽さを感じてくれると思います。

また、大きな大会の前や、目標にしている試合や大会の前にも、よい成績が出るため、またケガをしない体にする必要がありますので、このようなタイミングでも行うのが効果的でしょう。

2006年からジュニアアスリートをサポートしていますが、子どもたちの方が一般の方よりも定期的に通ってくれたり、長く通ってくれる傾向にあります。

また、ジュニア専門となると、近くの子どもたちだけではなく、わざわざ遠方から受けに来てくれることが多いので、専門性を出すという意味では他の治療家さんとの差別化にもつながります。

アスリートをサポートするトレーナー

アスリートのパフォーマンス向上、ケガや痛みの予防・早期回復などには、トレーナーの存在が不可欠です。今ではある程度の競技であれば、トップ選手になるとトレーナーのサポートを受けています。

トップのスポーツ選手になると、トレーナーにも色々な役割があり、各専門のトレーナーがサポートしてます。大きくわかると下記の2つに分かれます。

  • トレーニング系トレーナー
  • メディカル系トレーナー

各トレーナーの違いを解説します。

トレーニング系トレーナー

トレーニングメニューを作成し、指導をするトレーナーです。スポーツを観戦すると見かけると思いますが、試合前のウォーミングアップなどを選手が行っている時に、指導している人がトレーニング系のトレーナーです。

トレーニングルームなどでトレーニング指導をするだけではなく、競技するグランドや体育館、競技場などで、試合の開始前、もしくは途中から選手交代で出場する際のウォーミングアップなども行っています。

メディカル系トレーナー

ケガや痛みの予防、早期回復、現場への復帰をサポートするトレーナーです。スポーツ観戦をしていても、あまり目にすることはないと思いますが、控室やメディカルルームでマッサージをしたり、ケガや痛みの手当てをしています。

また、ケガをした選手を、練習に復帰させるためにリハビリ的なメニューを組み、指導するトレーナーもいます。

もちろん一人のトレーナーが、トレーニングもメディカルも担当するトレーナーもいます。

私自身も、長くトップのスポーツ選手をサポートしていた時期もありますが、その後、学生アスリートやアマチュアアスリートなどをサポートする事が多くなりました。

今ではトップのスポーツ選手だけがトレーナーのサポートを受けるのではなく、競技力を高めたいと思うようなチームや団体、もしくは個人がトレーナーのサポートが必要だと感じるようになり、徐々にスポーツをしている人たちにもトレーナーの必要性・重要性が浸透してきています。

ジュニアアスリートにはトレーナーが必要

私自身がジュニアアスリートを中心にサポートするようになって20年近くなりますが、ジュニアアスリートがトレーニングや試合で最高のパフォーマンスを発揮するためには、専門的なサポートが不可欠です。

特に今の子どもたちは体ができていないうちから、早くから競技スポーツをしていためか、小学4年生ぐらいから足が痛い、膝が痛い、腰が痛いとサポートを受けに来ています。

今ではジュニアアスリートを中心にサポートしていますが、ジュニアアスリートだからこそトレーナーが必要だと感じ、2006年からサポートを始めました。

ジュニアアスリートにトレーナーが必要な理由は3つ

  • ジュニア期特有の痛みがある
  • 体が壊れやすい
  • ジュニア専用のトレーナーがいない

一つずつ解説をしていきます。

ジュニア期特有の痛みがある

「オスグッド病」や「シーバー病」「骨端線損傷」「腰椎分離症」など、成長期に起こりやすい症状がありますが、骨の変形を伴いますので、何としてでも予防する必要があります。

成長期は骨が自然に成長してきますが、それに合わせて筋力が自然と強くなれば良いですが、筋力は自然には強くなりません。

この成長期で骨の発達と、筋力強化が伴わなくて、過度に練習で筋肉や関節にストレスを掛けるために痛みが出てしまいます。特に競技レベルや意識レベルが高い子に見られますし、大きな試合や大会、重要な試合や大会前に痛みが出たりします。

これは本人が気をつけたり、家族が見守るというレベルで厳しいと感じています。予防と言う専門的な知識や技術が必要になりますので、トレーナーの存在が求められます。

体が壊れやすい

昔の子どもに比べて、今の子どもの方が、明らかに体が壊れやすく、ケガや痛みも低年齢化しているように感じます。私自身のクライアントでも、最近では小学1年生などの小さなお子さんが痛みで来るケースが出てきています。

原因は色々とあると思いますが、主な原因の一つが「体が硬い」事だと感じています。

もう少し深く追求すると「体が硬い」原因は、小さい時の遊び方で、体を遊びの中で色々な動きをしていないことが原因に挙げられます。この状態で、早くから競技スポーツを始めるので、ケガや痛みにつながりやすいのは当たり前のことかも知れません。

ジュニア専用のトレーナーがいない

これだけトレーナーがいるにもかかわらず、ジュニア専用のトレーナーって案外、少ないか、いないのではないでしょうか?しかも、痛みやケガが予防できるトレーナーが必要です。

ジュニアアスリートの場合は、一つのチームに一人のトレーナーではなく、あらゆる競技の子どもたちをサポートする必要があります。

ただ、ケガや痛みを予防するためには、ジュニア専用のトレーナーだけではなく、コーチや指導者、保護者などが連携し、しっかりと子どもの体を見守る必要があると思います。

子どもは大人と同じではないことが多いですし、大人ができても子どもの体は特別なので出来ると思わないで欲しいです。専門的な知識と技術を身につけて、子どもの未来を輝かせてあげましょう。

まとめ:ジュニアアスリートをマッサージして支える必要がある

ジュニアにはジュニア特有の痛み「オスグッド病」や「シーバー病」があります。そのためには予防をする必要がありますが、その予防の手段としてスポーツマッサージを行う事です。

ケガや痛みの予防のために、スポーツマッサージを定期的に行っていくと、確実に子どもたちは体の動き安くなります。本人が一番感じることだと思います。

長い子だと、小学5年生から高校生までサポートしているので8年ぐらいはサポートしています。

ジュニアアスリートを支えているのは、コーチや指導者、保護者に加えて、体をいつもスポーツマッサージしているトレーナーも加えていただきたいです。

 

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