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NSCA-CPTの資格を独学で取得する!勉強方法をプロが解説します
パーソナルトレーナー 2021.3.10

NSCA-CPTの資格を独学で取得する!勉強方法をプロが解説します

パーソナルトレーナーを目指している人の中にはNSCA-CPTの資格を独学で取得したいと考えている人も多いと思います。

しかし実際に資格を取得したいと思うと

  • 何から勉強したらいいのか?
  • どんなテキストや問題集が良いのか?
  • 出題範囲はどれくらいなのか?
  • 働きながらでも資格取得できるのか?
  • 知識や経験がなくても取得できるのか?
  • 試験を申込むのはどうすれば良いのか?

などの不安がありますよね?

そこで本記事では、NSCA-CPTの資格を独学で取得する方法と受験までの流れなどについて解説をしていきます。

弊社レエールSCTSでは2006年からパーソナルトレーナー向けのスクールを運営しており、数多くの合格者を輩出しています。
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NSCA-CPTとは

NSCA-CPTとはNSCAジャパンが認定するパーソナルトレーナーの資格です。NSCA認定のパーソナルトレーナーには、NSCA-CPTとNSCA-CSCSがありますが、CPTとは『Certifield Personal Trainer』の略です。

ちなみにNSCAは『National Strength & Conditioing Association』の略で、1978年に発足されアメリカコロラド州に本部を持つ団体です。

現在では世界78の国と地域の会員が活動され、この膨大なネットワークを元に、ストレングストレーニングとコンディショニングの実践と研究から得られた最先端の情報を、論文集、ジャーナル、ウェブサイト等を通じて世界中に発信し続けています。

NSCAの資格認定者数は2021年6月現在、全世界で延べ55,000名を超えています。

NSCA-CPTとは、NSCAジャパンによると

健康と体力のニーズに関して、評価・動機付け・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。指導対象者はアスリートだけではなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。そのため、NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。

NSCAジャパンサイトより抜粋

NSCA認定のパーソナルトレーナーが人気の理由がわかりますよね。

NSCA-CPTの資格は独学でも取得できるのか?

結論から言うと、独学でも取れるという事です。実際に、NSCAジャパンサイトの要項に沿って申込みを行えば、NSCA-CPTの資格試験を受験することは可能ですので独学でも取得できるということです。でも実際、NSCAジャパンが発表している合格率(75%2020年)を見ると厳しい数字だと思います。

NSCA-CPTの資格試験は出題範囲が広いので、独学では難しい、スクールに通う必要がある思われる人が多く、スクールで学ばれて受験をされているので、合格率は厳しいと感じるのも無理はないように思えます。

実際、独学でNSCA-CPTの資格試験を受けるまでに、どれぐらいの時間がかかってしまうのか?

そこで関係してくるのが、試験を受ける人の知識レベルです。全く知識がない方と、ある程度、知識がある方、もしくはすでにパーソナルトレーナーとして経験を積んでいる方では違いますので、一概に独学で摂れる、取れないとは判断できかねます。

それと、少し勉強してから受験されるのは厳しいので、受験される前までにしっかりと受験勉強が必要になります。そこで日々の勉強にどれぐらい時間を使えるのか?例えば、仕事もしていなくて、1日中家にいる人と、月~金働いている人では、勉強ができる時間の確保が違うと思います。

でもほとんどの方が「独学でNSCA-CPTの資格を取るぞ!」と思っても、何をどうやって学んで行けばいいのかわからないし、時間をかけて学べば合格できると思っていないのです。

大学受験、高校受験の時のことを思い出してください。

ただ単に勉強机に座って、ひたすら勉強をしていましたか?塾に行って学んだり、受験対策をされていたりしていませんでしたか?NSCA-CPTの試験は、全く知識がない人が、頑張って独学をしたとしても、途中で挫折をするのではないかと思います。

NSCAジャパンのサイトには、合格率が75.0%(2020年度)と書かれています。

10人のうち2人以上の人は不合格になっているのです。非常に難易度が高い資格だと思いませんか?ただ、独学で受験をされたのか、スクールに通われて受験をされたのかは定かではありません!

NSCA-CPTを独学で取得するための勉強法5つのコツ

NSCA-CPTを独学で取得するためにはNSCA-CPTの資格試験を知ることから始まります。ただ単にパーソナルトレーナーの知識や技術を身につけたとしても、NSCA-CPTの資格試験で出題されなければ合格は厳しいと思います。

そのためにはNSCA-CPTの資格試験の傾向と対策をしながら、合格するための勉強法のコツをお伝えします。

  • NSCA-CPTの資格を取得して何をしたいかを考える
  • NSCA-CPTの公式テキストを最初から読まない
  • NSCA-CPTの公式問題集を解く
  • NSCA-CPTの過去問を解く
  • 間違えた部分を復習する

NSCA-CPTの資格を取得して何をしたいか考える

NSCA-CPTの資格を取ることが目的ではないはずです。パーソナルトレーナーになりたい、それなら絶対NSCA-CPTを取りたいと思ったきっかけは何ですか?どのような人たちをサポートしたいと考えましたか?

脳の仕組みから言うと、脳は未来をイメージしながら行動すると言われています。例えば、仕事が終わった後、大好きなアーチストのライブを行く予定がある時の仕事と、仕事が終わったら上司に呼ばれて説教されるなどがあったとしたら、仕事中のやる気やモチベーションが違ってくることはわかりますよね。

NSCA-CPTの資格試験を乗り越えるためには、資格を取得した後、パーソナルトレーナーとしてどのような活躍しているのかをイメージしながら学び続けてください。

長丁場ですので時にはやる気を失ったりもすると思いますので、そんな時は一息ついて妄想トレーニングです!

NSCA-CPTの公式テキストを最初から読まない

NSCAから公式テキストとして『NSCAパーソナルトレーナー基礎知識第2版』が出版されていますが、ページ数も約700頁にもなる分厚いテキストになりますので、最初から読み進めるのはあまりおすすめしません。

まずはNSCA-CPTではどんなことを学ぶのかなどをテキストをざっくりで良いので見て行きましょう!小説を読むように、最初から覚えて行こうとすると挫折することにつながってしまう可能性があります。

実技的なことが面白いと感じれば、エクサイズテクニックから学び、必要な解剖学などの知識を後から学んで行くなど工夫が必要です。

NSCA-CPTの公式問題集を解く

NSCAが販売している問題集は『NSCA-CPT受験用問題集セット』がありますので、資格試験の問題を把握していく必要があります。

またNSCA公式テキストにも各章ごとに問題が掲載されていますので、あわせて公式テキストの問題を解くようにしましょう!

ただここで1点ご注意を!NSCAジャパンのサイトにも、この公式問題集は認定試験で出題されるわけではないと注意書きがありますので、公式問題集を解いていれば合格するものではないということです。

NSCA-CPTの過去問を解く

公式のテキストに掲載されている問題や、公式問題集の問題を解くだけでは不十分なので、実際に過去に出題された問題を解く必要があります。

メルカリやヤフオクで調べると色々な過去問が販売されています。ただこれらも実際に過去に出題されたかは定かではないため、参考程度で購入し、資格試験対策をしましょう!

また実際に、NSCA-CPTを取得されパーソナルトレーナーとして活動されている方のトレーニング指導を受けたりし、出題の傾向や対策を聞くというのも意外に効果が高いと思います。

パーソナルトレーナーさんも自分のお客さまにウソは言わないと思いますので、しっかりとコミュニケーションが取れたりした時点で相談するのも大いに参考になります。

関連記事:NSCA-CPTのおすすめテキスト・過去問まとめ【現役トレーナーが厳選】

間違えた部分を復習する

NSCA-CPTの資格試験は出題範囲が広いので、どうしても得意な問題と苦手な問題に分かれます。なので間違えた部分は、何度でもまた公式テキストを読み直し、理解したと思えば再度問題集や過去問を解いていきましょう!

何度も何度も繰り返すことが合格への近道だと思って続けてください。

NSCA-CPTの資格試験は記述式の問題はありません。すべて3択で3つの選択肢から選ぶ形式ですので、公式問題集や過去問で3択式などの問題であれば番号や記号を覚えるのではなく言葉を覚えるようにしてください。

何度も復習をしていると、ついついこの問題は3番だったなどと回答の言葉ではなく、番号や記号などで覚えてしまっていては、いくら問題が解けたとしても本来の実力ではありませんので、しっかりと理解できているかを確認してください。

NSCA-CPT資格試験の概要

ここでNSCA-CPTの資格試験の概要をお伝えしておきます。独学で受験される場合は、一人でお申込みをして、一人で受験会場に行き試験を受けなくてはなりません!

受講申し込みの準備に必要なものがありますので、それらも含めて受験までの流れを解説いたします。

ある程度勉強が進めば、試験の申込みのための準備も必要になります。特に女性でご結婚をされ、お名前が変わった方などは、学歴証明書は卒業時のお名前になっているので手続きが必要になります。

また今までにCPR/AEDをお仕事などで受けたことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、NSCAジャパンが定めるCPR/AEDの団体か下記になります。

  • 日本赤十字社
  • 各消防車
  • 東京防災救急協会
  • 日本ライフセービング協会

などの団体のライセンスになります。

各団体のCPR/AEDが受講できる日程も早めにご確認下さい。NSCAの資格試験後にCPR/AEDを受けることも可能ですが、NSCA-CPTの資格試験に合格したとしても認定証が受給されず、提出後に認定証が授与されますので気を付けてください。

NSCA-CPT試験の出題範囲

テキストや問題集、過去問が揃った状態で、いよいよ学び始めになりますが、その前にNSCA-CPTの資格試験の出題範囲を見てみましょう!

分野問題数問題配分
クライアントに対する面談と評価3225%
プログラムプランニング4531%
エクササイズテクニック4331%
安全性、緊急時の手順、法的諸問題2013%
NSCA-CPT資格試験の分野別出題

NSCA-CPTの資格試験は3時間で155問(うち14問はノンスコアード問題で採点されない問題があります。)

出題数が多く、それを3時間で回答する必要がありますので、勉強方法としてもすぐに答えられるようにするか、わからない問題に対して時間を割くのではなく、次の問題に行くように心がけましょう!

人によるかも知れませんが、上記の出題範囲からすると、まずは「3、エクササイズテクニック」から学ぶのがおススメだと考えています。

広範囲に渡るエクササイズ自体の知識をまずは習得することから入ることで、実技的な内容を知り、多くの基礎内容の分野の理解が必要になるため、「2,プログラムプランニング」に進み、次に「1,クライアントに対する面談と評価」と進めて行くのが良いと思います。

3,2がわからないと1の面談と評価は理解しづらいと思います。

最後に「4,安全性、緊急時の手順、法的諸問題」がおススメの勉強方法です。4に関しては、1,2,3とはほとんど分離し、単純な暗記要素が強いため最後で大丈夫です。

ただNSCAはアメリカの資格になりますので、アメリカ合衆国の背景を元に勉強していく必要があります。

エクササイズテクニックの問題に関しては、NSCA-CPTの資格試験では実技テストはありませんが、映像や画像を見て回答をする問題が25~35問ほど出題されますので、実際にトレーニングジムでトレーニングをすることも平行に行ってください。

それと一点注意があります。学ぶ環境も大事ですので、下記の注意点も守って学んで行きましょう!

NSCA-CPTの試験日程

NSCAの資格試験は2016年4月よりコンピューターベースの試験に変更になりました。これによりこれまでのように決まった日時で試験が開催されるのではなく、受験者が試験会場や日時を選んで受験することが出来るようになりました。

独学で受験される人にとっては、自分が自信が出来た時点で受験が出来るようになりましたので都合がよくなりました。

ただその反面、いつでも受験が出来るからついつい長引いてしまう人もいらっしゃいます。1年、2年と独学して受験するものではないように思えます。まずは最初から試験日を決めて勉強していくことをお勧めします!

\試験を受ける前に、必ずNSCAジャパンのサイトをご覧ください。/

NSCAジャパン:NSCA-CPT試験要項

NSCA-CPTの独学に関するQ&A

NSCA-CPTの独学について色々とご質問を頂きますので、主なご質問を下記にまとめましたのでご質問に対してのアドバイスをお伝えしておきます。ご参考にしていただければと思います。

  • NSCA-CPTは独学だとどれぐらいの期間勉強する必要があるのか?
  • NSCA-CPTの勉強におすすめの問題集は?
  • NSCA-CPTの資格を取得した後の就職先とは?

NSCA-CPTは独学だとどれくらいの期間勉強する必要がある?

この質問に対しての回答は難しいですが、まずはトレーニングなどの知識がある程度ある方と、全くないからでは勉強する期間は違ってきます。

ある程度、トレーニング経験や知識がある方は3ヶ月をめどに頑張ってみましょう!

ネットで調べると1ヶ月でNSCA-CPTを独学で取得された方もいらっしゃるようですが、その方が普通ではないかも知れませんので、あえて3ヶ月ぐらいと思ってください。

3ヶ月というのは、1日3時間を週5日で15時間。それが4週で月60時間の3ヶ月。180時間ぐらいを目安にしていただければと思います。

1日3時間は取れないけど2時間なら取れる、週5日は取れないけど週3日は取れると、ご自分の勉強する時間が確保できるのかをまずは確認しましょう!

ただ1日に30分だけで、週1回ぐらいしか勉強が出来ないという方は独学でNSCA-CPTの資格試験をチャレンジするにはリスクがあると考えて欲しいです。

NSCA-CPTの勉強におすすめの問題集は? 

NSCA公式テキスト『NSCAパーソナルトレーナーの基礎知識第2版』や、NSCA公式の問題集『NSCA-CPT受験用問題集セット』があります。少し高額ではありますがこれらは外せないと思いますのでお買い求めください。

他に問題集がないので、過去問をメルカリやヤフオクでも販売されていますので購入し、NSCA-CPTの資格試験の傾向と対策は確実に行ってください。(※ただし無料などの情報も含めて、NSCA-CPTの資格試験に出題されたかなどは不明なのであくまでも参考程度で考えておいてください。)

間違っても他のパーソナルトレーナーの資格などのテキストや問題集は当てにならないと思ってください。

NSCA-CPTの資格を取得した後の就職先は?

ネットで「NSCA 求人」「パーソナルトレーナー 求人」と検索していただければ、色々な就職先は働く先の情報が出ているので、まずは求人募集を見てみましょう!

実際に「NSCA 求人」と検索すると115,000件の情報がヒットし、「パーソナルトレーナー 求人」と検索すると2,580,000件の情報がヒットしました。主な求人情報サイトを挙げておきます。

スタンバイ
インディード
求人ボックス

などの情報が出てきました。(地域によって違います。)

ただNSCA-CPTの資格保持者なら、「資格なし、未経験OK」などの求人にはお勧めしません。ジムや施設によっては研修程度でパーソナルトレーニング指導をさせているところもありますので、せっかく頑張ってNSCA-CPTまで取得したのにもったいないと思います。

求人案内が出ていなくても、スタッフさんが全員NSCAの資格保持者の方ばかりのトレーニングジムや施設などをあれば、直接電話して聞いてみるのも良いと思います。すべてのジムや施設が求人案内を出しているとは思えませんので。

毎月、毎月同じ求人広告が出ているところもおすすめしません。なぜかというと、スタッフの入れ替えが多いから毎月スタッフを募集しているところは、条件等が良いかも知れませんが、働きにくいから長く続かないだけかも知れません。

まとめ:NSCA-CPTの資格は独学でも取得できるが難しい

最初にもお伝えしましたが、NSCA-CPTの資格試験は独学し、自分で受験の申込みをすれば受けることはできます。でも、合格率をみても安心できる数字ではありませんので難しいと思ってください。

だから経験や知識がない人が、時間をかけて独学でNSCA-CPTを取得するのはあまりお勧めしません。

でも折角、パーソナルトレーナーを目指そう、しかもNSCA-CPTを!と思った方に、NSCA-CPTの独学の方法をお伝えして、やっぱり自分には無理だと思って欲しくはありません。

我々が合格へ導くお手伝いをさせていただきます!

当スクールは2006年に開講し、パーソナルトレーナーコースとして、NSCA-CPTの合格を目指す人たちの育成を行っています。

メンバーサイトにある動画を観ながら、NSCA-CPTの資格試験の傾向と対策を詰め込んだ、オリジナルのテキストと、オリジナル問題集で、自分のペースに合わせて勉強できるようにしています。

わからないこと、聞きたいことなどは、講師と個別のチャットでつながっていますので、いつでも、何度でもご質問、ご相談することが出来ます。

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