2024.5.20
ジュニアアスリートを守る!ケアの重要性と正しい方法
20年近くジュニアアスリートをサポートして気づいたのが、子ども、特に成長期の子どもの成長とパフォ...
お役立ち情報
2019年より、小中高校生アスリートをリアルとネットでサポートする予定です。
詳しくは上の画像をクリックしてください。
こんにちは、レエール スポーツコンディショニングトレーナーズ スクール代表の廣谷です。
子どもの体力は、ここ数年、少し上がり気味ですが、まだまだ体力に不安を抱えています。
運動能力は2分化しており、スポーツが大好きと言う子どもと、
逆に運動が嫌い、苦手という子どもに分かれている傾向にあります。
子どもに人気のスポーツといえば、やはりサッカーや野球、
バスケットボール、テニスなどが挙げられますが、
逆にスケートボード、クライミングなど特殊なスポーツをしている子どもも増えているそうです。
でも最近の子供さんは、昔の子供よりも壊れやすい!
それも小学4年生ぐらいで腰が痛い、膝が痛い・・・・。
レエール スポーツコンディショニング ラボにもたくさんのジュニアアスリートが
メンテナンスを受けに来てくれていますが、ほとんどの場合病院では診てもらっていなくて、 痛みを抱えながら練習をしてましたがもう我慢できないような痛みになったので来ました。
⇧スポーツコンディショニングラボに来てくれているジュニアアスリート
上記の状態を見て何かおかしいと感じませんか?
そうです。骨盤が前傾してしまっているのです。
反り腰の状態です。
この状態だと、股関節が上手く使えるはずがありませんし、腰痛になる確率が高まります。
確かに小学生アスリートの場合は、沢山練習をすると上達します。
しかし、体が壊れやすく、このような姿勢になってしまっては、 運動パフォーマンスは低下します。
これだけジュニアのスポーツが盛んであっても、コーチや指導者、 もちろん保護者の方も含めて、身体の知識や怪我の知識がなさすぎます。
ジュニア期に起こるスポーツ障害でよく聞く症状が『オスグッド』
オスグッド=成長痛と思われていますが、成長痛って何でしょうか?
我々スポーツトレーナーは、ジュニア期に起こりやすい症状もよく理解し、症状が起こらないようにすることが大切です。
少しスポーツにおける怪我についてご説明をしておきましょう。
スポーツにおける怪我は大きく分けて2種類に分かれます。「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」 何となく違いが分かる方もいるかも知れませんが、はっきりと答えられる人のほうが珍しいです。
当スクールにご入学された方に聞いても、ほとんどの方がわかっているようでわかっていません。
スポーツコンディショニングトレーナーとしては、この違いぐらいは知っておいて、 競技やポジションによっては起こりやすい症状もありますので、予防に努めなければなりません。
骨折や脱臼、肉離れや捻挫、今まで大丈夫だったとしてもぶつかったり、 転んだりで外部からの圧力で怪我をする、それがスポーツ外傷です。
逆に野球のピッチャーが投げすぎて肩が痛くなったり、 体操の選手が腰を反りすぎて腰が痛いなど繰り返しのストレスで痛くなった症状がスポーツ障害です。
では、オスグッドは?
小学5年生ぐらいで膝のお皿(膝蓋骨)の下ぐらいが飛び出て痛くなるような症状を 「オスグッドシュラッター病」と呼ばれていて、成長期に起こりやすい症状です。
病院で診てもらった場合、大半は成長痛と言われてしまい、 ある意味仕方がないと思われているジュニアアスリートの親御さんやコーチ・指導者も大勢いらっしゃると思います。
いえ、いえ、オスグッドは典型的なジュニア期のスポーツ障害ですよ。
(もちろん中にはスポーツをしていない子供も同じようなケースがあるみたいです)
膝のお皿の下に脛骨粗面という箇所があり、その個所が膨れ上がり痛いというのがオスグッドの症状ですが、 その脛骨粗面には腿の前の筋肉(大腿四頭筋)という大きな筋肉が付着しています。
その大腿四頭筋が披露し委縮すると、付着部である脛骨粗面部が引っ張られ骨の一部が剥がれて行ってしまいます。
大人の場合は、脛骨粗面部は骨化しているので剥がれないですが、 ジュニアの場合はまだ軟骨状ですのでまだやわらかい状態です。
だからストレスがかかりすぎると引っ張られて剥がれてしまうのです。
大腿四頭筋の疲労です。
バスケットボール、バレーボールのようなジャンプが多い競技の子供によく見られます。
それ以外の競技で言うとサッカーの蹴り足、野球の投手の利き腕の反対側の脚などにもよくみられます。
同じように大人も大腿四頭筋にストレスがかかりすぎると、 膝下が痛くなる症状があります。「ジャンパー膝」と言われている症状です。
何故、名前が違うのか????
大人と子供の大きな違いは、その脛骨の粗面部にあります。
子供は先ほども述べたように、まだまだ骨が柔らかい状態で、大人はもう骨化して固くなっています。
柔らかい子供の時は粗面部にストレスがかかり、大人の場合はその手前の膝蓋靭帯、 膝蓋腱という部分にストレスがかかります。ジャンパー膝は別名で膝蓋靭帯炎や膝蓋腱炎と呼ばれています。
それともう一つ、大人は少し練習を休むと痛みも軽減しますが、 子供の場合はオスゴッドのように変形を伴うような症状がありますので、 完全に練習を休んだとしても元に戻らない場合があります。
だからこそ、そのようなジュニア期に変形を伴う症状をトレーナーがきっちりサポートしなければ、 一生痛みと付き合っていかなければなりません。
オスグッドの他にも踵の痛みでセーバー病というものもあります。
腰椎の分離症も子供の成長期に起こりやすいです。
大人と子供は身体の大きさの違いだけではありません。
骨は関節、そのほかの軟部組織がまだまだ発展途上のため変形しやすい状態です。
変形してからでは遅すぎます。元に戻せなくなります。
長年、ジュニアアスリートのサポートをしておりますが、頑張っているお子さんほどリスクが高いのです。
痛みが出て病院で診てもらうレベルまで悪化していたら、遅すぎる場合はほとんどです。
日本のスポーツレベルは高くなっていると思います。
日本のレベルが高くなれば、その影響を子供たちは大いに受けると思います。
色々な競技の選手が国内や海外で活躍すればするほど、子供たちはその選手を目標にします。
しかし、トップアスリートで活躍できる人たちは、本当に一握りの人たちです。
2020年日本でオリンピックが開催されます。
競技によっては今の子供たちが東京五輪で日本を代表する選手になっています。
その反面、子供たちが頑張りすぎて壊れてしまうケースももっと増えると考えられます。
優秀な子供ほど壊れる可能性が高いです。
子供の時期からしっかりとしてトレーニングとメンテナンスが必要なはずなのに、 そこはまだまだ10年も、いや20年も前と同じようなことをしているチームや団体があります。
練習内容は欧米の練習カリキュラム等が取り入れられ、 スキルの高い練習内容になってきていますが、子供の身体は逆に昔ほど強くない子がいます。
昔よりもしっかりとしたからだづくりが必要になってきているのにそこをサポートする人たちがあまりにも少なすぎます。
スポーツにおける怪我のこと、身体の事、トレーニングのこと、 また病院の先生とは違った人たちがサポートする人たちは絶対必要になります。
コーチや指導者、学校の先生ではありません。
アスリートに特化したトレーナーこそがこれからは求められる時代です。
当校がメンテナンス+トレーニングでジュニアからサポートできるトレーナーを 育成しているのはそういった理由からです。
今後はさらにメンタルサポートができるようなトレーナーも育成します。
『心・技・体』子供たちをあらゆる面でサポートできる環境を整える必要があります。
これからますますスポーツトレーナーの必要性を感じる時代です。
スクール生にはコーチや指導者もいます。
Jr.アスリートのご父兄も学びに来られたりします。
未来の子供たちのためにも、 大人がしっかりと知識や技術を学ぶ必要があるのではないでしょうか?
世界で活躍できる未来のアスリートのために!
ずっとスポーツを楽しめるためにも、 スポーツコンディショニングトレーナーを目指しましょう!!
ジュニアアスリートのメンテナンスやトレーニングをご希望の方は、レエール スポーツコンディショニング ラボにご相談ください。
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