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パーソナルトレーナーの業務委託とは?働き方、メリット・デメリット、収入などを解説
パーソナルトレーナー 2023.11.13

パーソナルトレーナーの業務委託とは?働き方、メリット・デメリット、収入などを解説

せっかくパーソナルトレーナーの資格を取ったからには、正社員としてではなく、自由に働いてみたいと思う人も多いのではないでしょうか?

でも、実際、どのような働き方があるのかは気になるところだと思います。特に最近、業務委託として働くスタイルが人気で、副業、もしくは将来、独立・開業を目指す人にとっては、業務委託から始めようと思う人が多くなりました。

今回は、パーソナルトレーナーとして業務委託での働き方などについて解説します。

パーソナルトレーナーの働き方

パーソナルトレーナーの資格を取得して、どのような働き方があるのか気になるところだと思います。主な働き方は、下記の3つが挙げられます。

  • 正社員、アルバイト
  • 業務委託
  • 独立開業、フリー

働き方の違いを理解して、まずは、将来的なビジョンを考えて、自分に合った働き方を見つけましょう!

正社員、アルバイトとして働く

パーソナルトレーナーも正社員として募集をかけているジムなどがあります。同時にアルバイトも募集していたりします。

正社員やアルバイトは、決まったお給料(月給、時給)があるため、安定した収入を得ることができます。

その反面、決まった時間の拘束があるのと、トレーニング指導以外の仕事(管理や運営、企画、集客など)もありますので、トレーニング指導を中心にやりたい!と思う人は、良く仕事内容を確認してからにしてください。

当スクール生の中にも、資格取得後、正社員として働く人がいますが、他の業務が多く、トレーニング指導があまりできないということで退職する人が多いです。

業務委託として働く

業務委託はアルバイトと似ているところがありますが、大きな違いはパーソナルトレーニング指導以外の仕事はさせられない苦、トレーニング指導だけのお仕事になります。

ただ、トレーニング指導を行わなかった場合は、アルバイトと違ってお給料が発生しないことがありますので、収入が不安定になります。あとで詳しく説明をします。

独立・開業、フリーとして働く

最後は、独立・開業、フリーでの働き方についてですが、自分で完全に一から仕事をして行くことが求められます。

パーソナルトレーニングジムを開業し、自分でホームページやSNSから集客し、トレーニング指導まで行うことができます。

フリーで活動する人は、レンタルジムなどのトレーニングスペースを借りて、自分のクライアントさんを連れてトレーニング指導をする働き方です。

業務委託とも似ていますが、フリーで働く場合は、トレーニングする場所も自分で決めることができるので自由な活動を求めたい方は、フリーで活動することをおすすめします。

パーソナルトレーナーの資格を取得しても、働き方も色々とありますので、まずは自分に合った働き方を見つけましょう。

「安定」を選ぶのか?「自由」を選ぶのか?それはあなた次第です。

業務委託パーソナルトレーナーの働き方とは?

パーソナルトレーナーの働き方

パーソナルトレーナーとして働く際、業務委託で働く選択肢もあります。

業務委託とは、クライアントやフィットネスジム、パーソナルトレーニングジムなどの施設や会社と契約を結び、トレーニング指導が行える業務形態です。この働き方にはいくつかの特徴があります。

  • 独立性と自己責任
  • クライアントの獲得と維持
  • 自由な料金設定
  • 税務や契約条件の理解

独立性と自己責任

業務委託パーソナルトレーナーは独立したプロとして仕事を進めます。これは、スケジュールの管理やクライアントとの契約など全ての業務において自己責任が伴います。一方で、自分のビジョンやスタイルを自由に追求できる利点もあります。

クライアントの獲得と維持

業務委託トレーナーは自らクライアントを獲得し、サービスを提供する必要があります。効果的なマーケティングやネットワーキングが求められます。また、一度獲得したクライアントとの信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築することが重要です。

自由な料金設定

業務委託の形態では、自身のサービスの価値を見定め、それに基づいて料金を設定できます。従業員として働くよりも、収入面での柔軟性が高まります。ただし、市場や競合を考慮しつつ適切な価格を設定する必要があります。

税務や契約条件の理解

独立した業務委託トレーナーは税務や契約条件に関する知識が欠かせません。自らの事業を適切に運営するために、これらの法的な側面について理解を深めておくことが不可欠です。

業務委託パーソナルトレーナーの働き方は、自己責任が大きく、クライアント獲得や料金設定においても自由度が高い反面、税務や契約条件に対する理解が求められます。この働き方を選択する場合は、自分のビジョンやビジネススキルを磨くことが、成功へのポイントとなります。

業務委託契約から、独立・開業を目指す人も多いと思います。また、これからは益々、パーソナルトレーナーも自分で活動する人が増えてきますので、業務委託での働き方もしっかりと理解して、活動をして行きましょう。

業務委託パーソナルトレーナーのメリット

パーソナルトレーナーが業務委託として働くことには様々なメリットがあります。次はその中でも、二つの重要なポイントに焦点を当てて解説します。

  • 働く時間を自由に選べる
  • 収入が時給に縛られない

この二つのポイントについて解説します。

働く時間を自由に選べる

業務委託パーソナルトレーナーにとって最も魅力的な点の一つは、働く時間の柔軟性です。正社員やアルバイトとして働くよりも、自分の働くスケジュールを自由に設定できます。

また、業務委託先を1か所ではなく、複数か所と契約をしていれば、無駄な時間を省くことにより、収入面も増やせる可能性もあります。

時間帯も、朝早くからお昼まで、午後から夜遅くまで、または週末だけ働くなど、個々の生活リズムやクライアントの都合に合わせた効果的なトレーニングセッションを提供できる可能性を意味しています。

この柔軟性は、トレーナー自身が最も生産的で効果的な時間に働くことを可能にし、仕事とプライベートのバランスを取りやすくしています。

収入が時給に縛られない

正社員やアルバイトなど、従業員として働く場合、時給や月給が一定であり、働く時間に応じて報酬が変動することは一般的です。

しかし、業務委託として働く場合、収入が時給に縛られません。歩合制が多いので、自分のスキルやクライアント獲得の能力に応じて収入を最大化できます。

頑張ってトレーニングをした、クライアントを獲得したことによって、収入が拡大する可能性があります。この柔軟性は、モチベーションを高め、トレーナーにとってより大きな報酬をもたらすことが期待されます。

業務委託パーソナルトレーナーのメリットの中で、「働く時間を自由に選べる」ことと「収入が時給に縛られない」ことは、トレーナーにとって大きな魅力となっています。

ただ反面、稼げないパーソナルトレーナーにもなる可能性がありますので、しっかりとした知識や技術を身に付けるきっかけになります。

業務委託パーソナルトレーナーのデメリット

業務委託として働くことは、最大の魅力でもある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

次は、「スキルがなければ収入が上がらない」と「業務委託の契約条件に縛られる」というデメリットに焦点を当てて解説します。

  • スキルがなければ収入が上がらない
  • 業務委託の契約条件に縛られる

この二つが考えられます。

スキルがなければ収入が上がらない

業務委託パーソナルトレーナーが成功するためには、高いトレーニングスキルと顧客サービスの提供が求められます。

クライアントは、トレーニングの結果を求め、競争が激しいフィットネス業界では高いスキルを持つトレーナーが選ばれる傾向があります。

スキルが不足していると、クライアントの信頼を得られず、収入が上がりにくくなります。このため、常にトレーニングメソッドやコミュニケーション力などについて学び、スキルの向上に努める必要があります。

トレーニングのメソッドや理論も、どんどんバージョンアップしますので、常に向上心を持って活動しなければなりません。

業務委託の契約条件に縛られる

業務委託契約には特定の条件や制約が含まれることがあり、これに縛られることがデメリットとなります。

例えば、クライアントからの依頼が急に増えた場合でも、契約の制約により対応できない場合があります。また、クライアントとのコミュニケーションや提供するサービスについても、契約条件に基づいて制限があることがあります。

これにより、トレーナーは自由度を失う可能性があります。

特に今ではSNSなどのコミュニケーションツールがあり、施設のクライアントと個人的につながることを嫌がる傾向ですので、SNSなどで情報発信をしている人は、業務委託契約の内容をしっかりと確認することが求められます。

これらのデメリットを克服するためには、継続的なスキル向上と契約条件の確認が必要です。トレーナーは柔軟性を保ちつつ、同時に自身のスキルとビジネスに関する知識を向上させ、デメリットを最小限に抑えることが重要になります。

1か所での業務委託活動だけではなく、複数箇所での業務委託活動をすることで、より効率的に良い働き方が見つかるようになります。

パーソナルトレーナーの業務委託の収入

業務委託パーソナルトレーナーの収入

業務委託として働くパーソナルトレーナーにとって、収入は正社員やアルバイトとは異なり、一定の特徴があります。以下では、業務委託パーソナルトレーナーの収入に関するポイントを解説します。

  • クライアント数とセッション数
  • トレーニング指導料金の設定
  • クライアントの継続

一つずつ解説していきます。

クライアント数とセッション数

業務委託パーソナルトレーナーの収入は、担当するクライアント数とセッション数に大きく変わります。

クライアント数が多ければ、それに応じて収入も増加しますが、同時にクライアントに十分なサポートと、結果が求められます。セッション数が増えることで収入が拡大するため、クライアントとのコミュニケーションやトレーニングの質を高めることが重要です。

他のパーソナルトレーナーのセッションを受けている場合があります。クライアントはトレーニングメニューの良し悪しだけではなく、結果やコミュニケーション力、指導力も評価対象になります。

また他のトレーナーとの差別化も必要で、自分はどんなトレーナーなのか、どのようなことができるのかを明確にするだけでもセッション数が変わり、収入が変わります。

トレーニング指導料金の設定

業務委託トレーナーは独自の料金設定が可能な施設が多いので、収入の差に直結します。

適切な料金設定は、パーソナルトレーナーのスキルや提供する価値に合う必要があります。安くすれば沢山セッションができる、高くすれば儲かるなど安易安考えで設定しないようにしましょう。

意外と、自分で自分の料金を設定するのは難しいと思います。途中で価格を変更することも難しくなりますので、しっかりとその施設での適正価格や、自分のレベルに合わせて価格設定を行いましょう。

収入の大きな差になります。

クライアントの継続

業務委託トレーナーが安定した収入を確保するためには、クライアントの継続が不可欠です。

継続率が悪い場合は、見直しが必要になりますので、自分のトレーニング指導内容、コミュニケーション力などを客観的に見て行きましょう。

クライアントがパーソナルトレーナーのトレーニング指導に満足し、継続的にトレーニングを受けたいと感じるような関係を築くことが安定した収入のポイントになります。

同じ施設内では、クライアントは他のメンバーと交流していることがありますので、よい口コミが貰えることで、クライアントを紹介してくれるようになるかも知れません。

業務委託パーソナルトレーナーの収入は、クライアント数とセッション数、料金設定、集客活動、クライアントの継続率など、複数の要素が複雑に絡み合っています。

これらの要素をバランス良く適切に管理し、積極的なアプローチでビジネスを展開することで、業務委託パーソナルトレーナーは安定した収入を確保し、成功を収めることができるようになります。

関連記事:『パーソナルトレーナーの年収・給料の実態!今より果たして稼げるのか?』

パーソナルトレーナーの業務委託で成功するポイント

業務委託として成功するためには、様々な要素を考慮し、戦略的なアプローチが求められます。以下は、パーソナルトレーナーが業務委託で成功するためのポイントです。

  • パーソナルトレーナーとしてのスキル
  • ビジネスとしてのマーケティングスキル
  • クライアントファーストの徹底
  • マインドセット

20年近くパーソナルトレーナーの育成を行っていますが、もうパーソナルトレーナーの知識や技術を身に付け、資格を取得すれば大丈夫と言う時代ではありません。

上記のスキルを身に付ける必要がありますので、一つずつ解説していきます。

パーソナルトレーナーとしてのスキル

パーソナルトレーナーのスキルは言うまでもありません。より広く、より深い専門的なスキルを身に付ける必要があります。トレーニング技術だけでなく、コミュニケーションや顧客サービスのスキルも磨くことが不可欠です。業務委託では、クライアントを引き付け、維持する能力が重要な役割を果たします。

施設によっても、クライアントのニーズは違うかも知れません。また、時代と共にニーズが変化する個脳性もあります。

パーソナルトレーナーとしてのスキルを、常にバージョンアップされることが求められます。

ビジネスとしてのマーケティングスキル

業務委託のパーソナルトレーナーであっても、独立したビジネスマンです。そのためには、効果的なマーケティング戦略を構築し、他のパーソナルトレーナーとの違いを明確にする自己のブランディングが大切です。

また、今ではSNSを活用し、情報を発信することも避けて通れません。しかも、オンラインを使ってのトレーニング指導もできるようになりました。

「売れるパーソナルトレーナー」になるためには、ビジネスの基礎でもあるマーケティングの手法を取り入れる必要があります。

クライアントファーストの徹底

どんなにパーソナルトレーナーの知識や技術を身に付けても、クライアントさんの評価が低ければ、業務委託としても長く活動し続けることは容易ではありません。

トレーニング指導を受けるクライアントは、全員トレーニングが好きという訳ではありません。中には、仕方なくトレーニングをしている人、トレーニングが苦手、初心者など、さまざまな人がいます。

そのことを頭に入れて、クライアントに合ったサポートが必要不可欠です。常にクライアントファーストとしてものごとを考えるようにしましょう。

マインドセット

どんなビジネスでも同じで、パーソナルトレーナーとしても「マインドセット」が必要だということを忘れないでください。

20年近くパーソナルトレーナーの育成を行っていますが、学び始めはモチベーションも高く、努力をされる方ばかりですが、日が経つと、「自分に自信がない」「将来が不安」「苦手なことが多い」など、受講生にも差が出てきます。

これはパーソナルトレーナーになる前のことだけではありません。

業務委託でパーソナルトレーナーとして活動していても、「クライアントさんが来ない」「リピートしてくれない」「クライアントから怒られた」などで自信をなくしていたら、長く続けていけることは厳しくなります。

だからこそ、当スクールの受講生で、業務委託や、副業、独立・開業を目指す人たちには「マインドセット」を指導し、常に平常心で、向上心が持てる人に育成しています。

パーソナルトレーナーの業務委託で成功するためには、パーソナルトレーナーとしての専門的な知識や技術を身に付けるだけではなく、もう少し幅広い知識や技術を身に付けることがポイントになります。

そのためには、なぜ、パーソナルトレーナーを目指そうと思ったのか、そのきっかけを忘れずに活動をし続けて行きましょう。

まとめ:パーソナルトレーナーを業務委託で成功させよう!

人生100年時代と言われ始めています。またコロナ問題の影響もあり、人はより健康を意識し始めています。そのために一昔前より運動やスポーツの必要性を感じています。だからこそ、トレーニング指導を受けたいというニーズも確実に増えて行きます。

なんな時代の中、クライアントさんからの評価が大切なパーソナルトレーナーは、どこを目指せばいいのか?何度も言いますが、パーソナルトレーナーの知識や技術で業務委託で成功できるというものではありません!

しっかりと理解して成功させましょう!

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